Loose-leaf*放課後の甘いキス




「・・・なにこれ?」




一言も喋らなかった一ノ瀬くんが、不思議そうな声を出した。

・・?

もう一度、ダンボールの隙間から顔を覗かせる。



「っッ!!」




驚いて開ききった目を閉じれない。

あそこには・・私の大切な――――――!




崩れる足元。

その拍子に、危なっかしく積んであったダンボールが見事に崩れ落ちた。

「ひゃ・・っッ!」

思わず手で顔を覆う。

ど・・どうしよう・・っ

隠れてるの・・ばれちゃったのかなぁ…?

覆っていた手を、少しだけ開く。




「・・・きゃっ//!」




目を開けたその先には、一ノ瀬くん。






「…何やってんの?」








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