首輪で繋がれたお姫様
「で、ひなは柳沢ひろの妹?」
また呼び捨てっ!?
知り合ったばかりやのに!?
相変わらずニコニコしてる雅さん。
吸い終わった煙草を地面に押しつけ、火を消している様子。
ジュッと擦れる音がすると、雅さんは「あ、灰皿あったんだ」と呟きながら近くの灰皿に煙草を投げ捨てた。
「あんま年離れてるようには見えねーけど…」
「あたしとひろ姉は双子です」
「……は!?双子がいるなんて聞いたことねーぞ!?」
まぁ…知っとるわけあらへんよね。
予想通りのリアクションおおきに、雅さん(笑)
心の中でふふっと笑っていると、「ふーん」と言う雅さんに顎を掴まれ強制的に上を向かされた。
ななななな、なに!?
今度は何するん!?
また心臓が跳ねる。
「まぁでも、すっげぇ顔似てると思った」
じっと顔を覗きこまれ目を合わせられる。
こうやって見ると、雅さんってすごいカッコええ。
切れ長の目で、整った鼻。
形の良い薄い唇に綺麗な肌。
雑誌とかに出てきそうな男の人や。
すごーい…。