首輪で繋がれたお姫様




「で、ひなは柳沢ひろの妹?」




また呼び捨てっ!?
知り合ったばかりやのに!?

相変わらずニコニコしてる雅さん。

吸い終わった煙草を地面に押しつけ、火を消している様子。

ジュッと擦れる音がすると、雅さんは「あ、灰皿あったんだ」と呟きながら近くの灰皿に煙草を投げ捨てた。




「あんま年離れてるようには見えねーけど…」

「あたしとひろ姉は双子です」

「……は!?双子がいるなんて聞いたことねーぞ!?」




まぁ…知っとるわけあらへんよね。
予想通りのリアクションおおきに、雅さん(笑)

心の中でふふっと笑っていると、「ふーん」と言う雅さんに顎を掴まれ強制的に上を向かされた。


ななななな、なに!?
今度は何するん!?

また心臓が跳ねる。




「まぁでも、すっげぇ顔似てると思った」




じっと顔を覗きこまれ目を合わせられる。


こうやって見ると、雅さんってすごいカッコええ。
切れ長の目で、整った鼻。
形の良い薄い唇に綺麗な肌。

雑誌とかに出てきそうな男の人や。


すごーい…。





< 13 / 41 >

この作品をシェア

pagetop