百鬼夜行と暴走族 壱



次の日、早起きして朝から寺に行ったのに居なかった



結構探し回って疲れて上を向いたけど居ない


まだ来てないのかな、それとも…来てくれないのかな



そんな不安にかられながら走り回って探していると



......居た



そのひとは桜の大樹の枝に座って眠っていた



声をかけるのも忘れた、こんなにも絵になるのかって思った




しばらく見とれてると視線に気づいたのか起きた



「おはよ、早いね」


「今日はお話したいの!」


「じゃあ、ここ来る?」


そのひとは自分の隣を指しながら言った


返事をすると下りてきて俺を抱えてまた枝に飛び上がって隣にそっと座らせてくれた



それから昨日から思ってたことを正直に聞いた




< 10 / 330 >

この作品をシェア

pagetop