百鬼夜行と暴走族 壱
『琉威たちにもさっき、会ったの。詳しいことは話してないけど、あと半年したら帰ってくることだけ伝えたの』
そっか
琉威、今頃喜んで飛び跳ねてるんじゃないのかな
『悪いんだけど、明日琉威たちのところに行ってこれからのことを話してくれないかな?さっき伝えたかったんだけど、時間が無くて…』
...どこまでも琉威のことを気にかけていることが伝わってくるよ
十六夜様や天堂様くらいだろう
これだけ相手のことを考えることができて、行動するのは
ましてや、あたしたち闇の世界では人間ほど愚かなものはないと言われているなかで…
あたしたちはそんなこと思ってないからこの方たちと居るんだけど...
「あぁ、わかった。行ってくるよ」
『ありがとね...それじゃ、半年後に。』
じゃぁね、皆――………