百鬼夜行と暴走族 壱


「ねぇ、何でそんな格好だったりこうやって飛び上がったりできるの?」



するとそのひとは少し困ったように笑ったから聞いちゃいけなかったのかな、と後悔した



「これを言ったら君が危なくなるかもしれない」

 
真剣な表情目を見て言った


このときは幼くて深く考えてなかったから


「大丈夫、知りたいよ」


好きなひとを知りたいと思うのは当然だよ


意を決したそのひとは目を逸らしていたけど俺の目をみた


「......私ね、妖怪なの」




< 11 / 330 >

この作品をシェア

pagetop