百鬼夜行と暴走族 壱




言われたことがしばらく理解できなかった



だって、妖怪だよ?



そんなの本当に居るの?物語の中だけの話かと思った






だけど、このひとの表情を見ればからかったりしてないとわかった 



何の確証もないけど疑わない、はじめてできた友達だから




「そっか、」



そう笑うと少し驚いたように言った



「驚かないの?」


「驚いたよ、でも嘘を言うように見えないしあなたはあなただよ」



本当に嬉しそうに



「ありがとう」


笑ったんだ、その微笑みがすごく綺麗だった



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