百鬼夜行と暴走族 壱
「ね、ねぇ。」
優希の小さい声にみんなの視線が優希に集まる
「あのさ...と、友達になってくれないかな」
そうか、
晴樹の彼女、鬼龍の一員ともあって学校の女は優希を怖がって友達になろうとしない
そりゃ、寂しいだろうな
昔の俺と同じだ
ターゲットになった人間と関わればその関わった人間もターゲットにされ、地獄をみる
言うなれば関わったら損をする
知能が高い人間だけがする卑怯で最悪なこと...
俺たちは見た目が悪くて、世間からは非難する目を向けられることがあるけどそんなことはしない
前にも学校のやつに友達になってと言ったが、鬼龍というのを理由に断られ泣いていたから晴樹がずっと慰めていた