百鬼夜行と暴走族 壱
優希が俯いて泣いている
「や、もう友達じゃないのか?」
聞こえた神楽の声に優希が顔をあげた
「...え」
さらに神楽たちが続ける
「ねえ?」
「うん!」
神楽が蓮華を見ると蓮華はにっこり笑って頷いた
「俺もそう思ってた」
うんうん、と頷く翔炎
「友達じゃなきゃ、わざわざこんなとこまで来て話してねえよ」
十史朗はさも当たり前のようにふんぞり返った
「きっかけはなんであれ、縁があって知り合ったんだ」
前鬼は笑いながら優希を見る
そうだよね、一度関わったんだからもう他人じゃないよ
「お、俺も友達だしよ」
十夜が這いつくばりながら苦しそうに言うけど皆聞いてないのか無視してる
「いいの?あたしたちと関わったら損するかもしれないよ?」
「は?別にあたいらには損はないし。というか、関わったら損するのはあんたたちだよ」
え?なんで...