百鬼夜行と暴走族 壱

「忘れてないかい、あたいたちが妖怪ということをさ」


...それはわかってるよ、十六夜さんと関わりがあることも




そんな俺の考えをよんでいたかのように十史朗が代わって続ける



「妖怪だが''ただの''妖怪じゃねえ。あの十六夜様と総大将についているからな」


「総大将を亡きものにしようとする輩は掃いて捨てるほどいる」


「俺たちと仲のいい人間を狙ってくることもある」


「要は、琉威たちの世界と考えは同じだが、ちと惨いからな」


「琉威、お前らや人間の極道は人質をとりのしあがろうとする。最悪、殺す。まぁ、卑怯なことはしない主義もいるみてえだがな」


「だが、''こっち''はそんなもんじゃねえ。顔面を潰されたり、内臓喰われたり...それ以上も平気でする」


「これが、そっちの世界との違いだな」


…ぞっとした


内臓喰われたりって...人間の世界じゃ考えられない




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