百鬼夜行と暴走族 壱



「やめてよね、さんなんかいらない。呼び捨てで構わない」



久しぶりにできた友達だからどう接していいかわからなくなっちゃった


学校では誰かと話すときは~ちゃん、だからくすぐったいよ


...友達がいるだけでこんなに心持ちが違うんだね



「ありがと、ねえ神楽?」


「ん?なんだい」


「帰ってきたら、十六夜さんはあたしたちを受け入れてくれるかな?」


あたしがした質問に皆が考えてる。総大将の奥さんだからあたしたちが近づくのも話すことも難しいのかな…




「十六夜さんなら大丈夫だよ!」


琉威が自信満々に笑って神楽たちを見た


そうだよねと聞いてるみたいに…


「ああ、心配することはねえ」
    

十史郎もはっきりとそう言えるみたいで琉威の頭を撫でた


「偉大な方だ。十六夜様も総大将も器が大きいからそんなことは気にしねえよ」





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