百鬼夜行と暴走族 壱
「でも本家を知ってる人間は見えるから琉威たちは来たら見えるよ。遊びに来てね」
着物の袖で口元を隠して笑う
涼が蓮華に見惚れてる
これは......
「まぁ、なんかあったら来いよ。」
「そんときに総大将も居ると思うから」
十史朗の一言にみんな驚く
「総大将、か。わかった」
さすがの雷斗もたじたじ
「総大将。なんか響きだけでも怖い...」
怖じ気づいた俺達に
「そうひびるな、確かに覇気と妖力はずば抜けてるが、優しい方だからな」
十夜が俺の頭をポンポンしながら言う
「じゃあね、みんな」
「またな」
そう言ってみんなは月映山の本家へと帰っていった