百鬼夜行と暴走族 壱
「あたしは光の加減でよく見えなかったからあんまり顔は見れてないんだよね」
残念そうに唇を少し尖らせた
「すげえ、美人だよ!ワンナイトラブなんて...」
「お前なんか相手にされねえよ」
涼のボケか本心なのかわからない物言いに晴樹が見下したようにいい放った
「そうだよ、十六夜さんはそんなことしない
涼の馬鹿、十六夜さんを汚しやがって!」
「万年発情期のお子様はお呼びじゃないってよ」
「フッ」
「そうだね、それにそんなことしたらまだあったことないけどすごく強い神楽たちの総大将にけちょんけちょんにされちゃうね」
みんなの容赦ないつっこみに涼はもう地面にのめり込んでる...
「ばぁ~か」
「ちくしょう!」
十六夜さんにはただひとりの総大将がいるんだから相手にされるわけないじゃん
...いいな、あの十六夜さんから想われてる総大将