百鬼夜行と暴走族 壱
獅蛇という女だった
「おい、琉威っつう、餓鬼はどいつなんだよ」
言葉遣い悪っ!
「お、俺です」
琉威がおずおずと手をあげた
「へ~え、お前が十六夜が守ってきた餓鬼か。かっこいいじゃねえか」
ニヤリと笑った。不気味だな...
「十六夜さんを知ってるんですか?」
「何言ってんだよ、こっちで十六夜を知らねぇやつなんかいるわけないだろ」
「ま、俺達百鬼が無理なときは獅蛇につかせるから」
獅蛇と琉威の話を遮るように翔炎が話した
「獅蛇さんは百鬼じゃないんですか」
優希、勇気あるな
...今のはだじゃれじゃないからな
「やめろ、さんは。気持ち悪ぃ。百鬼夜行は十六夜と天堂に従う、アタシは従わねえ。あの二人の友達だからな。」
...よくわからん
「百鬼に加われば従う。獅蛇は加わってない、ということだ」
あ、そういうこと