百鬼夜行と暴走族 壱
「どうした」
獅蛇が、蜘蛛に聞いているけど話せるのか?
でもよく見ると獅蛇は蜘蛛から目を離さないし、蜘蛛は足や体を動かしている
...いやはや、いるだけでも気持ち悪いのにこんなガサガサ動かれたらもう、
俺、足がいっぱいある蝉とか蜘蛛とか百足だけは無理なんだよな
部屋の網戸に張り付いた蝉。外側に張り付いていたから腹とがよく見えた
気持ち悪っ!
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
突然発してしまった奇声にみんなの視線が俺に向いた
「「............」」
「...悪い」
視線が痛い
つか、恥ずかしいわ、男なのに嫌いとか、
俺が一人で騒いでいると
「悪いんだけどさ、帰るわ」