百鬼夜行と暴走族 壱


「余計なことはこれくらいにして、わたしについてきてもらおうか。おとなしく従えば何もせぬが」




ついていく。それが何を指すのかは考え無くてもよく分かる


けど、ついていっても何一ついいことなんかないことは確かだよ




「皆は関係ない。俺だけだろ」


「そなたの返答による」


皆には手出しはさせない


なのに...


「琉威、ついていくな」

「行く必要はない」

「そうだよ!」

「琉威に手出しはさせねぇ!」


そんなこと言われてもどうしようもない。皆が助かるには...俺が一人で行くしかい


だけど


「煩わしい。ならばそなたたちも連れていくほかないようだな」


――……この男の目に睨まれたと思ったら意識がそこで途切れた




「わたしが誰か、だと?いくらでも答えてくれる。わたしは......刹那だ」





< 168 / 330 >

この作品をシェア

pagetop