百鬼夜行と暴走族 壱
「余計なことはこれくらいにして、わたしについてきてもらおうか。おとなしく従えば何もせぬが」
ついていく。それが何を指すのかは考え無くてもよく分かる
けど、ついていっても何一ついいことなんかないことは確かだよ
「皆は関係ない。俺だけだろ」
「そなたの返答による」
皆には手出しはさせない
なのに...
「琉威、ついていくな」
「行く必要はない」
「そうだよ!」
「琉威に手出しはさせねぇ!」
そんなこと言われてもどうしようもない。皆が助かるには...俺が一人で行くしかい
だけど
「煩わしい。ならばそなたたちも連れていくほかないようだな」
――……この男の目に睨まれたと思ったら意識がそこで途切れた
「わたしが誰か、だと?いくらでも答えてくれる。わたしは......刹那だ」