百鬼夜行と暴走族 壱

 

「うん、お願いだよ」


「...分かった」


祈るような視線と物言いに雷斗は頷いた


「雷斗!?」


「ただし約束してくれ」


「何をじゃ?」


「今はあんたたち百鬼夜行しか頼れない、だから琉威を助けてくれ」


雷斗が頭を下げる
雷斗、頭を人にはあんま下げないのに...。俺のために



「分かってらぁ、任せとけ」



はは、やっぱり自信満々だな


十六夜さん、こんなところを好きになったんだろうな



「決まったようだな...行け」




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