百鬼夜行と暴走族 壱


「さぁ、二人と行ってね」

「うん!」


あたしたちはそこから少しだけ離れた所で結界をはったなかで座ってた



雪之丞さんと月之丞さんは結界の外で立っている


ここからでも刹那や百鬼夜行が見えた



「十六夜さん...」


琉威が心配そうに呟く


すると雪之丞さんが



「あの方なら心配無用、安心して待ってなさい」

とこちらを見て言う



「...何故そう言い切れる」

雷斗も心配してるんだよね


「あの方は大昔、"白夜叉"だったころ一人で千を超える妖怪の軍を倒した」


月之丞さんが言う



え、千って!
あたしたちとは比べ物にならない、あたしたちはせいぜい一人、何人かくらいだから


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