百鬼夜行と暴走族 壱
十六夜が隙をついて一太刀浴びせる
膝をついた刹那にさらに天堂が斬撃を放つ
刹那も相当体力を消耗しているのか避けそうにない
そして斬撃は直に刹那に当たった
「ガハッ」
血を吐いて、意識が朦朧としている
それを見たワシたち百鬼夜行が一斉に斬撃を放つ
見事に命中し刹那のからだが青白い業火に身を包まれる
それでも尚、立ち上がりおぼつく足取りで十六夜のもとへとむかう
十六夜は逃げずに立ったまま刹那を見据えている
「十六夜様っ」
「お逃げください!」
焦る百鬼の声が聞こえる。十六夜を助けに行こうとするのを片手で制する
違う、そうじゃねぇ…