百鬼夜行と暴走族 壱
刹那ということが分からないほど炎に身を包まれている
そして
十六夜のもとへ辿り着いた刹那は炎を纏ったまま十六夜に抱き着いた
いや、倒れるように抱き着いた
十六夜は目を閉じて刹那に身を委ねている
声が小さくて聞こえねぇが十六夜は何かを話しているようだ
…十六夜が優しく微笑んだ
そして刹那は十六夜から崩れるように倒れ、業火に焼かれて跡形残らずに逝った
............ 終わった