百鬼夜行と暴走族 壱



「ああ、どうりで。そっくりなわけだね。」


「...そっくり」


雷斗が呟いてる。お父さんのこと苦手みたいだからあんまり嬉しくなさそうだけど


「うん、晋吾さんの若いころにそっくり。かっこいい…」


かっこいいと言われて顔がさらに...


「また会いに行ってみようかな」


にこっとした笑顔にドキっとした。十六夜さんて笑顔というか、微笑むことが多いからにっこりした笑顔を見るとすごく可愛い


女の優希でさえも顔が赤い...



「おい、話なら帰ってゆっくりしようじゃねぇか」


「うん、宵美...」


心配そうに雪之丞さんの腕に抱えられている宵美を心配そうに見てる


「心配なくとも気を失っているだけです。帰って少しすれば目を覚まします」


...よかった


こんなに小さいのにいろんなものを背負ってるんだな



「そう、帰ろう...家に」


と皆を見て笑った


「おおおお、今日は帰って宴だあああ」

「十六夜様も飲もうぜ」


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