百鬼夜行と暴走族 壱
side涼



「琉威!」


「大丈夫、疲れてるだけだから」


十六夜さんはそう言って琉威をおんぶした


安心しきったように寝てるし



「これから帰るわけだが...人間にこの距離を歩かせるのはな」


「そうね、大蛇(おろち)」


おろち?なんだそれ


少し経ってから月の光が遮られて暗くなった


上を見ると


っ!


ぎゃああああ!




舌を素早く出したり引っ込めたりして、黄色い目、茶色い巨体をした蛇がいた



「どうしたのだ」




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