百鬼夜行と暴走族 壱
side十六夜




私の背中に感じる重く温かい体温



大きくなったな...


昔はかわいくて、すばしっこくて、甘えん坊で...


甘えん坊は今も変わってないけどね



「大丈夫か」


私の横で声をかけてくれて頭を撫でてくれる


温かい…


「うん」


「辛くなったら言えよ」


「ありがとう、でももう少しこうしていたいから....」


「そうかい」


変わらない優しい笑顔


ずっと離れていた私の勝手な行動を咎めずにいてくれた優しいひと


...ありがとう、帰ったら話すから





...琉威、今度はあなたの番だね...


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