百鬼夜行と暴走族 壱


「お、起きたのか?」
「ヒッ、おめえらもこいよぉ、ヒック」
「よ、寝てたなあ」


酒で酔っ払ってるな


皆飲んでる。翔炎も蓮華も皆……


蓮華の隣に座ってる神楽は真っ赤な顔になりながらも勢いを緩めずに飲み続けてる 


すご……



気になって周りを見渡した一番奥。十六夜さんは天堂さんの隣に座って皆をみて笑ってる


その表情はすごく穏やかで昔のような…あの落ち着いた表情は12年経った今でも忘れない。すごい綺麗だから…



十六夜さんの笑顔を見ながらそんなことを考えてるとこっちに気づいたみたいで手を振ってる


手招きしてるってことは行ってもいいのかな


皆と顔を見合わせてと十六夜さんと天堂さんのところまで行くと十六夜さんはあの笑顔を向けてくれた



「琉威も皆疲れたでしょ?」
「人間にはちょいと辛かったな」


十六夜さん...。


「十六夜さん、久しぶりです」


「うん、そうね..」


「…」


「…」



...会話の内容に困る。皆居るから正直話し辛い。沈黙が続いてると天堂さんは苦笑いして立ち上がった



「...二人のほうがいいだろ」


天堂さんと雷斗たちは離れていった


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