百鬼夜行と暴走族 壱
どういうこと?
俯いた顔をあげて涙を拭くために目を擦ると十六夜さんは苦笑いしながら俺の手を目から離させた
「私にもまだ守れるっていう気持ち……宵美のことがあって自信なくしててね、だから何があってもこの子だけは守ろうって……...言わなくても分かるわよ、琉威が本気で怒ってるんじゃないって」
十六夜さんが笑ってる
その笑顔をみたら今までの罪悪感から解放されたような気がして安心して抱きついた
「あ、りがとっ、う」
「当たり前でしょ、琉威のことは、私がいちばっ、よく分かってるんだからっ」
十六夜さんも泣きながら頭と背中を撫でながらやっぱり安心して嬉しくなる言葉をくれた...