百鬼夜行と暴走族 壱



「...終わったか」


見計らったように天堂さんと雷斗たちが戻って来て隣に座った。天堂さんには感謝しないと。話しやすい状況をつくってくれたから



「えぇ、ありがと」




「よしっ、陰気くせぇのは終ぇにして、飲むか」



え、俺たち未成年だし…とか言っても平気で飲んでるけどね


「駄目よ、皆は」


十六夜さんは隣の天堂さんを見て笑うと天堂さんも十六夜さんを見て笑った



「そうか?なら茶でも出すか」



「そうね、用意してくるわ」


十六夜さんが部屋を出て行った。天堂さんは十六夜さんの姿を見えなくなるまで見つめてた





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