百鬼夜行と暴走族 壱



「十六夜と話せたか」


天堂さんが気にかけてくれる。いきなり話しかけられると緊張するよ……十六夜さんの旦那さんだし何より総大将だもん



「はい、たくさん」



「そうかい、まあワシから言うことはねぇがな、これからは思う存分我が儘言ってやれ」



「はい、ありがとうございます」



天堂さんとそんな話をしてたら十六夜さんがお茶を持ってきてくれて楽しく話してた





だけど思わぬ来客があった……




「おおい、邪魔するよぉ」


絶対聞き間違えない声。涼を見るとどぎまぎしていた


そりゃあんな目にあったんだもんな


だけどあれから全然会ってないのに、いつまでびびってんだよ…


「十六夜」


「獅蛇...」


声のした方を見ると案の定、獅蛇。獅蛇は障子を開けてそこに寄りかかって立っていた







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