百鬼夜行と暴走族 壱




「皆に心配かけちゃったよね、ごめんね……」


十六夜さんは苦笑いしながら俯いて一言謝った



「いや、十六夜。よく耐えてくれたな...」


天堂さんがそんな十六夜さんの頭を撫でたり背中を擦ってるのを見て優希の顔が赤くなってる


……晴樹はムッとして優希の頭を少し叩いた


「ううん、皆のこと考えたら何ともなかったよ」



「十六夜様~、俺たちのこと考えてくれてたのかぁ」


「十六夜様、大好きだ~」


たくさんの百鬼が十六夜さんに抱き着いたり手を繋いだりしてる


十六夜さんも嬉しそうだな。そんな十六夜さんを優しく見つめる天堂さん











...何かいいな、みんな仲良くて



血は繋がってないのに家族みたいで



...俺はどうなのかな





< 237 / 330 >

この作品をシェア

pagetop