百鬼夜行と暴走族 壱


――そのあと映像が消えた



そっか、さっきのはおじいさんといた頃の...


「この花は再想花っていうの」


桃色の発光が徐々に消えてついに花も消えた。こんな花があるんだ、やっぱり人間の世界じゃ考えられない


「一度見たら消える花なの」


「その後おじいさんは息を引き取って、墓を建てて帰ってきたの」


「そうだったのか、」


と天堂さんが微笑んでその場で合掌した。おじいさんを弔ってるのかな…


「おじいさんよかったな」


いつのまにか酔いがなくなった十夜たちも聞いていた





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