百鬼夜行と暴走族 壱


「えぇ、私が今までこうしてこれたのは皆のおかげ...ありがとう」


「十六夜様...」



皆でシーンとしていたからやけに襖が開く音が大きく聞こえた


「宵美...」



唇を噛んで目に涙を溜めた宵美が立っていた



「十六夜様、ごめんなさいっ」


十六夜さんの傍に来て頭を下げた


「いいのよ、私も今まで勉強になったから」


「でもっ、」


「いいのよ、済んだことだから、ね」


「...はい、ありがとうございます」


すごいや、やっぱり


自分を殺そうとした宵美を許せるなんて



宵美だけじゃなく、刹那も.....




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