百鬼夜行と暴走族 壱

「はい、分かりました」



と、広間を出ていった

ほんとに何から何まで急だな



「急だね、獅蛇」


「アタシも忙しいからな。じゃアタシはちょっと蜘蛛の軍隊に帰るわ、この辺に居るからな」


「ありがとう、宵美のことよろしくね」


獅蛇は立ち上がり


「宵美、か。見たところ正念もあるしな
...あの餓鬼はやるな」

と後ろを振り向いて笑みを浮かべて広間を出ていった



神楽にしろ獅蛇にしろ、妖怪の女はかっこいいやつばっかりなのかな

「い、十六夜さん」


と、今まで黙っていた優希が口を開いた



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