百鬼夜行と暴走族 壱
「なんか、騒がしいやつだったな」
涼。
「でも、獅蛇や狼たちやさっきの烏丸をみていたらわかる気がするな」
何やら納得しているような、あたしの彼氏の晴樹。
「何が?」
そんなあたしの質問に答えてくれたのは雷斗だった
「あのひと......十六夜という妖怪がどれだけ日本中の妖怪に慕われているか、ってことだ」
「やっぱりすごいやぁ、十六夜さん。天堂さんも初めてみたけどただ者じゃないオーラを纏ってたし」
......うん、思ってた。人間のあたしたちにもわかるんだから妖怪はもっとすごいと思うんだろうな
だって魑魅魍魎の主だもん
「それにしてもすごい経験したよな」
「うん、怖かったけど」
「翔炎たちもかっこよかったな」
「あり得ねえよ」
「また明日行こうっと!」
そしてまともに受けない授業にそれぞれ出ていった