百鬼夜行と暴走族 壱
「...ただいま」
恐る恐る光が漏れてるリビングに向かう
お母さんは椅子に座って机に突っ伏していた
酒臭い、何でこんなに…あまりの臭いに鼻を手で覆ってしまった
机の上には空き缶がたくさんあったし、床にも転がっている
俺の足音に気付いたのかお母さんは顔をあげた。目は赤くて髪もボサボサだ…
「あ、あんた...」
お母さんは俺を見た瞬間目を見開いた。何でそんな顔するの?いつもは俺を見ても興味なさそうなのに
「何しに来たの」
「帰って来たの...」
「冗談やめて、うちにはあんたを養う余裕と場所がないの」
言わないで...
「暴走族みたいな何のために存在してるか、何をしているのか分からない」
お願いだから...