百鬼夜行と暴走族 壱



近くの公園に一緒に来てベンチに座った


よかった、街は人が多かったけどここは誰も居ないから人目を気にせずにいい


今は冬。制服でカーディガンを着てるけどすごく寒い



少し震えてきたのを分かったのか十六夜さんは羽織を肩にかけてくれた


十六夜さんが寒いから遠慮したけどいいからの一点張りだから、ありがたくそのままにしてる



落ち着いたのを見計らって話しかけてくれた



「何かあった?...もしかしてお母さんのこと、かな」



「...そっか、十六夜さんは知ってたね」


苦笑いを見せると十六夜さんも少し笑い返してくれた


十六夜さんが知ってるってことにこの上なく安心した


「あのね、」




さっきお母さんに言われたこととか全部話した




やっぱり十六夜さんにはすらすら話せた


恥ずかしいとかっていう気持は一切なかった



逆にホッとするな...




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