百鬼夜行と暴走族 壱



一通り話し終わったら十六夜さんは何も言わずに頭を撫でてくれた。それに嗚咽がおさまって心が落ち着いた



「...あ、来たみたいね」


「え、誰が?


「琉威っ!」





声が聞こえて振り向くとみんなが焦ったように走ってきた





「大丈夫か!?」


「家に行くって言ったから心配して家に向かったんだ、泣いて飛び出してきたから心配したんだよ!」


「お母さんか...」


「...」



皆、息が切れてハアハアいってる

そんなに心配してくれてたんだ...



「大丈夫だよ、ありがとね」



俺が笑ったからか、皆も少し落ち着いたみたい



「嘘つくな」

雷斗




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