百鬼夜行と暴走族 壱



「俺たちは世間から厄介払いだけど」


「ふふ、そんなの関係ない。皆好きで楽しいならそれを無駄にすることないのよ…それに本当の友達はそんな『厄介払い』なんかお構い無しに仲良くなるからね」



すると涼は


「そうだ!女神様~、俺は青春を謳歌するぜっ」


女神って、涼の中では定着してんのな



「そうだよ?青春は齢じゃなくて心の様を言うんだと思う…」




俺たちの周りにこんなこと言ってくれた大人は居たか?何百年も生きてるから培われた価値観とか考え方もあるんだろうけどやっぱりすげぇ


なんか十六夜さんみたいなひと、いや妖怪に出会えてよかったな



琉威、お前が慕う理由が何となく分かった気がするよ








< 274 / 330 >

この作品をシェア

pagetop