百鬼夜行と暴走族 壱
「え、」
嘘でしょ...
「ほんとだよ」
顔に出ていたらしく優希が答えてくれた。十六夜さんに頼っちゃいけないって気持ちとこの状況が良くなるんじゃないかって期待してしまう
「もう行ったんだ...」
「......なあ、琉威は十六夜さんを信頼してるか?」
何で今さらそんなこと聞くのかな?
「うん、皆と同じくらいしてるよ」
これは本音
十六夜さんとは一か月くらいしか一緒に居てない、皆は何年も居て仲間と一緒にけんかもしたし、辛いことも乗り越えてきた
だけど信頼とか愛情とかが芽生えるのに時間なんて関係ないと思う
信頼とか愛情は時間なんてものに左右されない、そう思ってるから
「そっか、」
と優希が言った瞬間に窓がドンッと音をたてた
「なんだ!?」
「ここ、二階だよ?」