百鬼夜行と暴走族 壱



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「なんだ?」


涼が窓まで行く

そして下を見ようと身を乗り出した瞬間



「ぐはっ」



「おおッその方たち、窓は全開にせんか!おかげでぶつかってしまったではないか!」


黒いものが下からものすごい勢いで飛んできた




涼の顎に激突して涼はまた気絶してしまった



「烏丸さんっ」



「むむ、いかにも。十六夜様にお仕えして早、数百年。十六夜様と共に三千世界を旅してきた烏丸とは、あ、私のことじゃああああああああ!」



と歌舞伎風に大声で言い放ち、胸を張っている



「十六夜さんと何百年もいるの!?」

優希がびっくりしている


「そうじゃ、あの方ほどの大物はおらん。あとは総大将くらいじゃ!」


やっぱり天堂さんか…



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