百鬼夜行と暴走族 壱
そんなこと考えてたなんて...
俺、自分ばっかりでお母さんのことなんか考えたことなかった
お母さんはそんな状況でも俺を傷つけてでも生きさせようとしてくれてた
「どうしよう...」
お母さんになんて言ったらいいか分からない
「今さら謝れるかな...」
罪悪感で押しつぶされそうになる
皆も黙ってなんて言ったらいいかわからないみたいで雷斗は俺の頭をなでてくれてる
そんな沈黙を十六夜さんが破った
「今さらじゃない」
え?そんなわけない
10年以上もお母さんは戦ってくれてた