百鬼夜行と暴走族 壱



「ありがとう、琉威。今さらかもしれないけど強い子にそだってくれてありがとう。」





__...愛してる




その言葉を聞いた瞬間今まで耐えてきたことが報われた


そして体の中から不安とか負の感情が抜けていった気がした




「お母さん、俺もだよ」


「琉威、ほんとうにありがとう」


お母さん、俺達、これからはずっと一緒に親子らしく過ごしていこうね




「ねえ、琉威?」


お母さんが俺を離して顔を覗き込んできた


「何?」



「あの、綺麗な...十六夜さん?だったかしらね。変わった名前の...あの人はすごいね」



十六夜さん、


そうだ、お母さんと和解できたのは十六夜さんのおかげだ



「琉威のことよく考えてるね...私が琉威に構っていなかった間もあなたのことをよく考えて...感謝してもしきれないわ。いったい何者なのかしら?」


お母さんは十六夜さんが妖怪ってこと知らないから


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