百鬼夜行と暴走族 壱



そっか、せっかく来たのに。だけど獅蛇と宵美のためだから仕方ないよね



「来て帰るのも可哀想だからな、客間で待ってろよ」



落胆の色を感じとったのか天堂さんはにかっと笑って言った



「ありがとうございます!」




「そんなとこに突っ立ってねぇで案内するから上がれよ」



促されてあがると百鬼たちがどたどたと走ってきた



「お、お前ら来たのか!」
「おはようさん~」


雷斗たちに抱きついたり頭の上にしがみついたりしてる


皆苦笑いだけど嬉しそうだ


ここに来てるせいで百鬼たちとも随分仲良くなった



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