百鬼夜行と暴走族 壱
「ワシと十六夜は少なくとも百鬼夜行の中では別格じゃねぇ。百鬼夜行は仲間じゃなくて」
家族だからな
とその言葉がやけに胸に響いた
「家族?」
「おぅ、盃かわしたやつはどんなはみ出しものでも、血が繋がっていなくとも家族じゃ」
すごく優しい顔をして俯きながら笑った
「っ!」
「おい」
......天堂さんの笑顔にドキッとした優希を晴樹がぴしゃり。
嫉妬か......
確かにあの笑顔は誰でも見惚れるよ
ほんとに想ってる。そんな優しさが滲み出た笑顔だった