百鬼夜行と暴走族 壱


「なんか、いいですね」


天堂さんは笑って雷斗の背中をとん、と叩いた。雷斗も最初はぎこちない笑顔や態度だったけど、話していくうちに打ち解けたのかほっとしたように話してた


天堂さんって、威圧感とか覇気たっぷりなのに話してると自然と引き込まれて行く、そんな感じがする


十六夜さんに威圧感とかは無い。むしろ優しさの塊みたいなものだけど…雰囲気は天堂さんそっくりだ



「ま、そういうこった。仲間大事にしてやれ」


「はい」


「実はな、そろそろ帰ってくると伝えに来たんじゃ」


「そうなんですか、ありがとうございます」


「おぅ」




さっきから総大将総大将と百鬼たちが呼んでるから天堂さんはうるせぇな、と言いつつも笑いながら行ってしまった



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