百鬼夜行と暴走族 壱
「いつ出るの?」
「昼過ぎ」
「宵美にはもう言ったんでしょ?」
「ああ、今準備してんだろ」
「そう、わかったわ。」
十六夜さんが言うと獅蛇は背中を向け転がり、肘を頭の下に敷いて寝始めた
「最近忙しかったからね」
獅蛇の長い羽織を丸出しの腹にかけながら見て笑った
「ねぇ、皆」
「何?」
と十六夜さんの方を見る
「やっぱりお昼過ぎでいいから学校行ってみて?なんか、嫌な感じがするの」
困ったように俺たちを見て、顔をしかめた