百鬼夜行と暴走族 壱


それから皆に話した


母親との冷えきった関係と目が原因で独りだったこと


そんな中、十六夜さんていう美しい妖怪に出逢ったこと


十六夜さんとの楽しかったとき



何の前触れもなく姿を消したことを

そしてその原因を知るのが今日で、昨日のひとたちと会うこと


――..........




「そうなんだ、妖怪って本当に居たんだ」


「確かにな、でもお前が言ったことを否定しないぜ」



「そうそう、宇宙人の存在だって危ういしなあ」



「この世にどんな生き物が居るか分かりきってねぇんだからな」




皆......


もっと早く話したらよかった。皆とは何年も居るのに、皆のことを分かってなかった



皆ならこんなに簡単に受け入れてくれるのに…


今まで必死に黙ってたことが馬鹿馬鹿しいよ。すごく楽になった




――ありがとう



< 32 / 330 >

この作品をシェア

pagetop