百鬼夜行と暴走族 壱
それから皆に話した
母親との冷えきった関係と目が原因で独りだったこと
そんな中、十六夜さんていう美しい妖怪に出逢ったこと
十六夜さんとの楽しかったとき
何の前触れもなく姿を消したことを
そしてその原因を知るのが今日で、昨日のひとたちと会うこと
――..........
「そうなんだ、妖怪って本当に居たんだ」
「確かにな、でもお前が言ったことを否定しないぜ」
「そうそう、宇宙人の存在だって危ういしなあ」
「この世にどんな生き物が居るか分かりきってねぇんだからな」
皆......
もっと早く話したらよかった。皆とは何年も居るのに、皆のことを分かってなかった
皆ならこんなに簡単に受け入れてくれるのに…
今まで必死に黙ってたことが馬鹿馬鹿しいよ。すごく楽になった
――ありがとう