百鬼夜行と暴走族 壱


「あ、烏丸」


烏丸が下から飛んできた


「十六夜様っ」


なんか少し慌ててるみたい、どうしたのかな?


「どうしたの?」


「大変でございます、一大事でございますっ!!」


「え、ごめん。今は皆と......」


「十六夜さん、大丈夫だよ。ここまで来たから」


「うん、もうバイクも見えてきたし」


よく分からないけど烏丸が急いでいるのにわざわざ下まで送ってもらうわけにはいかない



「そう?ごめんね、また今度」


最後ににっこり笑ったから俺たちも下り始めた


「どうしたのかな、」

「大変て言ってたな」


後ろを振り返ると十六夜さんと烏丸はまだ話してた

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