百鬼夜行と暴走族 壱
side琉威




「そ、そうですか。」


まだ少し気が動転してるけど話を聞けてよかった


俺は生きてるって信じる



「気が落ち着いたらこれ読みな」


神楽が白い封筒をくれた


何これ、持って神楽をみるとふっと目を細めて柔らかく笑ってくれた



「十六夜様からの手紙だよ、12年前のね」



嘘、12年前の?確かに白い封筒だけど少し黄ばんでる



嬉しいような、寂しいような、よく分からない気持ち…



だって書いてたってことはこうなることが分かってたからでしょ?



十六夜さん……







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