百鬼夜行と暴走族 壱
皆風呂に入って、大広間に布団並べて転がった。小妖怪たちやほかの妖怪ちはもうぐっすりだ
「総大将、大丈夫かな」
「どうだろうね、少なくとも安心したんじゃないか?」
布団に寝転がっている蓮華が神楽の所までころころ転がる
「なんでだ?」
寝転がっていた十夜が枕を抱き締めながら起き上がった
「琉威の現状を、気持ちを知れたからじゃないか?」
「誰だって納得いかないこと、知らないことがあればもやもやするだろ。総大将は少なくとも琉威のそういう感情、気持ちを取り除けたとおもったんじゃねぇか?」
前鬼が十史郎にちょっかいを出しながら告げると十史郎に頭を小突かれてごろんと倒れた
「そうだな。あの方はほんとに偉大な妖怪なのに、誰よりも人間のそういう部分を理解してるからな」
ほんとにそうだ。だから祝言あげて合併すると知っても抵抗はなかった
十六夜様と一緒について行きたいと思わされたんだ