百鬼夜行と暴走族 壱
「何しに来たんだよ」
雷斗があからさまに不機嫌な態度をしたのに晋吾さんは何とでも無いという感じで笑ってる
「いや、遊びに来ただけだ...それにしても優希ちゃんかわいいねえ」
...チャラいのか。あんなに綺麗な奥さん居るのに何口説いてんだよ
「え!?ありがとうございます♪」
「優希を口説くのはやめてくださいよ」
優希を口説く晋吾さんを晴樹が引きつった笑顔を浮かべた
「大丈夫だよ、俺がすきなのは直美だよ。」
直美さんとは雷斗の母親。こんなこと言ったら失礼だけど今でも仲がいいみたいだ
「それに、つけ足すなら...あの女だな」
晋吾さんはぽつりと呟いて笑った
「誰ですかぁ?」
「お前らに教えるのは勿体ねえなあ」
涼が興味津々で聞くけどはぐらかす晋吾さん。奥さん居るのにさ...奥さん、不安じゃないのか