百鬼夜行と暴走族 壱
「どうしたんだろうな」
いくら俺らでも相手はやくざ。刃物や銃を持ってるかもしれねぇ。様子を見てみるか
「おい、おっさんよぉ。一体だれの許可をもらってここで商売してんだよぉ」
「...すいません」
「あ!?聞こえねぇな」
「いい加減にしてください。この方も頭を下げてるではありませんか」
「お前に関係ねえだろ、消えろや!」
「確かに関係ありません。ですがあなた方のやり方は黙って見ている訳にはいきません」
「このあたり一帯、俺たちの組が仕切ってんだから、権限があるんだよ!」
「...伺いますが、じゃああなた方は一体誰の権限の下、ここを仕切っているのですか?
警察だけでは治安は守れないことも、若者たちの行き過ぎた行動の制限になっていることも分かっています。ですが今にお帰りください」