百鬼夜行と暴走族 壱


鈴の音と共に優しい声が聞こえた


顔をあげると


っ!


黒い着流しに羽織り、足袋と雪駄をはいていた



そして綺麗な白銀の腰までの長髪、 瑠璃色の目、耳飾りをしていた



「友達と遊ばないの?」


「遊びたいよ。でも!この目のせいで誰も遊んでくれない!」



母親のこともあったから知らないひとに怒鳴っていた


はっとしたけど罪悪感から顔をあげられずにいた


「じゃあ、私と遊ぼうよ」


顔をあげるとにっこり笑った



「......いいの?」
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